「イトウの採捕禁止」という見出しに驚きました。
検討の対象となる河川が道央の尻別川と道東の斜里川との事。

以下2009年3月10日の北海道新聞夕刊からです。(※リンク切れが予想されるので原文を載せました)

イトウの採捕禁止 条例適用、道が検討 激減水系を対象(03/10 15:50)

絶滅危惧種のイトウ。生息数の安定した河川もあるが、尻別川などでは激減している=2007年5月、道北地方の河川

 絶滅危惧(きぐ)種のサケ科の淡水魚イトウの保護策について、道は、後志管内の尻別川など生息数が激減している水系では、固有の遺伝子を持つ地域個体群として道希少種保護条例で指定し、釣りを含む一切の採捕を禁止することを検討している。生息状況などのデータを集めて、専門家の検討委員会に諮り、早ければ新年度中に指定する。

 道によると、イトウは現在、道内の少なくとも十三河川に生息するが、環境省の絶滅危惧1B(絶滅危険度が二番目に高い)に指定されている。

 道北の猿払川水系などで比較的生息数が安定している一方、道央の尻別川や道東の斜里川などは絶滅が心配される。イトウは地域ごとに遺伝子のタイプが異なることも分かってきている。

 このため、尻別川や斜里川など三-四河川については貴重な地域個体群として、二〇〇一年施行の道希少種条例で指定し、採捕禁止の対象として保護することを検討中だ。

 これ以外の河川の釣りについては、宗谷管内猿払村などで、産卵期には釣りは産卵場所の下流で行い、釣り上げても放流する-などの自主的なルールが定着していることを踏まえ、規制は行わない方針。

 さらに、河川工事を行う道建設部や開発局、森林管理局、北海道防衛局などに対し、生息河川の環境保全を要請する。魚の往来を妨げる工作物を造らないことや産卵床の保護などが含まれる見通し。自然保護団体などの「イトウ減少は釣りなどよりも、開発による河川環境破壊の影響が大きい」との批判にこたえる格好となる。

 道は「イトウの保護に向け、全道一律ではなく、流域ごとにより実効ある方策を早急に講じていきたい」(自然環境課特定生物グループ)としている。